今回は、茨城県筑西市にあるザ・ヒロサワシティ ユメノバに展示されている保存車を。
なお、ボリュームが多いのでこれまた分割記事で送ることにする。
(2024年5月訪問)
ザ・ヒロサワシティ ユメノバの保存車両
ザ・ヒロサワシティ ユメノバの中にあるレールパークには多数の保存車が保存されている。
今回は北斗星車以外の車両を中心に取り上げる。
キハ101・キハ102
国鉄清算事業団やJRから大量にキハ30を関東鉄道が譲り受けたものの中から、一部車両を常総線一部区間(水海道から下館間)のワンマン運転用に改造したもの。
関東鉄道キハ101。
2017年まで運用されていた関東鉄道常総線のキハ30系列であるが、2010年代はあまり運用に入っていなかった印象のほうが強く、遭遇することもあまりなかったような車両である。
関東鉄道キハ102。
こちらの車両には車内に鉄道雑誌が置いてある書棚があったが、訪問時は公開されていなかった。
鹿島臨海鉄道 7001・7002(マリンライナーはまなす)
鹿島臨海鉄道の観光列車として導入されて観光列車やイベント用に運用されていたが、末期はほとんど運用に就かずに放置されていた印象の方が強い車両である。
機器類等は鹿島臨海鉄道6000形と共通。
なお、車両全体を撮影するのは植栽等もあって難しいので、24mm相当の広角レンズが必須である。
D51 1116
北海道仕様にデフが切り詰められた戦時型D51。
1944年に製造され、1976年に廃車された後は某所で保管されていたが、2018年にヒロサワシティに移設された。
E224-127
E2系J14編成の先頭車として2018年まで運用された車両。
車内にも入れるのであるが、時間の都合上もあり今回は入ることはできなかった。
E2系はなんだかんだで保存されている車両は多く、宇都宮にある三和テッキ宇都宮事業所にE2系が1両、大宮のJR訓練施設にE2系1000番台が1両保存されている。
おまけ ヒロサワシティ内展示の零戦二一型(複座偵察型)
ヒロサワシティ内には航空博物館もあり、国立科学博物館に展示されていた機体も移設の上で展示されている。
零戦二一型(複座偵察型 53-122号機)
ヒロサワシティに展示されている、零戦二一型(53-122号機)。
国立科学博物館に展示されていたが、国立科学博物館が手狭になった関係なのかこちらに修復の上で移設された機体。
ラバウルにて複数機の零戦二一型の機体や部品をベースに複座偵察型に現地改造された機体、というのが特徴的。
1945年2月頃にニューブリテン島沖で撃墜され、その後はオーストラリアでの修復を経て国立科学博物館に展示された機体だそうで。
茨城県内でWW2ウォーバードの「本物」が見られるのはココだけでは?
零戦二一型(複座偵察型)の風防部を見る。
本来は単座の零戦(各タイプ)に比べると後方の特徴的なアンテナがなく、風防部の後方は撮影班が偵察用大型カメラで撮影できるようできるような仕組みになっている。
栄21型エンジン(ハ115-1)
零戦二一型の隣には、零戦二一型のエンジンである栄21型エンジン(ハ115-1)も保存されている。
以前にかがみはらで見た飛燕(キ61-Ⅱ)の液冷エンジンに比べると、構造がかなり単純な気がするというか。
(液冷エンジンが当時の日本の工業水準で「量産する」には不向きな構造なだけだが)