かかみがはら航空宇宙博物館にF-4EJが展示される
搬入されたばかりのF-4EJ改 431号機を見る
3月中旬、諸事情で「人と一緒」に名古屋・岐阜エリアに行くことになった。
今回、その事情のついでに岐阜かかみがみはら航空宇宙博物館に搬入されたばかりの岐阜基地所属だったF-4EJ改 431号機(07-8431)を見に行く用事をねじ込めて行けた次第である。
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に搬入されたF-4EJ改 431号機。
1980年に三菱重工業で製造されて早々、1982年に対地・対艦攻撃(ASM-1対応)やレーダーなどのアビオニクスの向上などを図ったF-4EJ改の1号機となる。
2021年の最終飛行後は岐阜基地のハンガーに保管されていたが、同館のリニューアルに合わせて展示開始。
F-4EJ改(431号機)のエアインテーク部分。
エアインテーク部分に『TO THE NEXT ERA Thank You』とF-4EJ改のシルエットと城((犬山城なのだろうか?))のペイントが描かれたまま展示されている。
F-4EJ改 431号機の後部。
JP-8燃料と電源車さえ用意すれば、J79のエンジン音が今にも聞こえてきそうな雰囲気である。
各部を見る
F-4EJ改(431号機)の尾翼部分。
飛行開発実験団のマークが誇らしい。
格闘戦向け武装のM61バルカン格納部。
ベトナム戦争におけるミサイル万能論の「反省」から途中で付けられた武装、としては外観面では結構スマートな感じというか。
2階の宇宙コーナー部分からF-4EJ改 431号機を見る。
基地内の展示以外でF-4EJ改を気軽に見られるのは、現状は浜松エアパークのF-4EJ改(440号機:最終納入機)と茨城空港のF-4EJ改/RF-4EJ、三沢航空科学館のF-4EJ改があるが、それ以外にも福岡県築上町のメタセの杜にF-4EJ改が展示されているそうで。
最も、F-4EJ改の残骸((427号機などの晩年は第301飛行隊で運用された機体だそうで))が置いてある千葉県山武市のサバゲーパラダイスなるフィールドもあるようで。
是非ともサバゲーパラダイスで用廃機撮影ついでにサバゲしたいところ
その他の展示
各務原名物、キ61-Ⅱ(三式戦闘機)
同館名物の三式戦二型(キ61-Ⅱ)。
同館展示に当たって塗装を剥がした上で展示されており、時間に応じて国籍マークがプロジェクションマッピングで光っている。
キ61-Ⅱとともに展示されている液冷エンジン(ハ-140)。
実際に液冷エンジンの現物を見てみると物資を積んだ徴用貨物船が米軍の潜水艦に沈められ弾薬や食料がなくなった南方戦線どころか、本土でもこんな複雑な機構の液冷エンジンを生産・整備するのが「匙を投げたくなる」代物かがよくわかる。
こんな複雑なエンジン、当時の日本だと歩留まりなどが悪いのは道理といえる。
そして何より機体のガワだけ出来ても肝心のエンジンがなく放置される機体も多かったこと考えると、既存エンジンとの組み合わせで五式戦闘機が完成するのも道理な気がする。
2階宇宙ブースのきぼう実験棟コーナー。
7列キーボードのThinkPad T61が何台か展示されていたのであるが、何だかんだでThinkPadは宇宙空間で何かあっても扱いやすいPCなのだろうか?
なお、そんな自分は2月末にThinkPad T480のリースアップ品を買った模様。
その後の話
記事更新後1年くらいアクセス数が伸びないなぁ…と思って、改めて記事内容を見返してみると「かがみはら」という謎の地名になっていたので、これを機に一部記事内容を修正。