次世代M4のリコイルが邪魔になってきた
リコイルユニットはセミロック多発の原因か?
次世代M4の魅力は何といってもリコイル機構である。
しかしながら、2021年現在はARP9のようなレスポンスの良好な電子トリガー搭載の電動ガンが当たり前となったサバゲではリコイルユニットは「重いくせに動作の邪魔」といった感じで無用の長物でしかない。実際、セミオート戦でいざ次世代を使ってみると命中精度以前にセミロックを起こして撃てなくなった末にヒットされる……という事が何度かあった。
自分の次世代M4(SOPMOD M4)は、Li-POバッテリー使用を前提に(スイッチ保護用にモーターへのSBD装着も込み)と平型ヒューズ化こそ済ませていたのであるが、いかんせん「肝心な場面で撃てないこと」には何も始まらない。
そんな折、次世代用カスタム電子トリガーDTMで知られるBig Out製のBOSスプリングガイド(M4/HK416対応)なんてリコイルユニットのあった部分に差し込む便利なカスタムパーツがamazonに売られていたのを知り「いつかはこのパーツを組み込んでリコイルオミット作業をやってみよう」と思っていた。
「たまたま」スプリングガイドの在庫があった以上は……
仙台貨物ターミナルでDE15改造のDE10 3510(仙貨)を撮影しようと目論んだものの、運が悪いことに撮影の機会についぞ恵まれなかった7月下旬のある日のこと。
「自宅へ戻るついでだから」ということで、薬師堂にある仙台フロンティアのエアガンコーナーに立ち寄った。
本来ならば何を買うわけでもなく帰ろうとしたのであるが、たまたまBig Out製のBOSスプリングガイドの在庫があった上に「かなり安かった」ので、次世代M4のストックパイプとバレル部分を分解する際に必要なライラクス製次世代M4用レンチと同時購入してしまった。

液タブを導入した次はこっち方面の出費に出費してしまった……
BOSスプリングガイドを組み込んでみる
いざ組み込んでみよう(カスタムは自己責任!)
使う道具
- はんだごて一式(はんだ台があると便利)
- 柄の大き目で先の長いプラスドライバー
- 柄の大き目なマイナスドライバー
- 精密ドライバー

100均ではなく、最低でもホームセンターでしっかりした道具を揃えよう!

今回組み込むことになったBig Out製のBOSスプリングガイドと次世代M4。
このパーツを組み込むためには、当然ながらまずストックを外す。この時、元々純正ではSOPMODバッテリーを使用すること前提の後方配線モデル(Mk.18ModやURG-Iのような)はストックパイプ部に取り付けられている接点金具に注意して慎重に外そう。

ストックパイプからストックを外し、ホームセンターで売っているような大き目なマイナスドライバーでストックパイプ部蓋を外すとリコイルユニットとバネがそのまま抜ける。
「こんな重いリコイルユニットを動かしながら発射機構も動かすのは正直壊れやすいのでは?」と思いながら、ストックパイプの金具についている小ネジ2本を取り外した上で、次世代M4用ストックレンチで「方向に注意して」ストックパイプを固定するパイプを回す。
ストックパイプ固定パイプが緩み、配線隠しのプラパーツとストックポジション部分のネジを外す。
前方配線のM4A1ならばそのままストックパイプを外してリコイルユニット撤去の作業にかかれるが、残念ながら後方配線モデルのSOPMOD M4である以上は配線との戦いとなる。

最初からリコイルユニットを取り外す前提ならばM4A1を選ぼう!
配線に気を配りながら作業をする
横着して配線を断線させるのは正直なところどうなのよ? ということでストックパイプの金具部分を「予防策として」ニッパーで切除し、配線をできるだけ逃がしながらストックパイプを取り外す。
ストックパイプが外れると黒い純正スプリングガイド部分が露出するので、それを撤去する。
その後、ストックパイプの穴部分ににBOSスプリングガイドを挿入して、付属のネジロック材が付着したプラスネジをホームセンターで売っている柄の大きくて長いプラスドライバーで回す。
その後、配線を元の位置に戻し(よくわからない場合は分解の際に1つずつ写真を撮影しておいたほうが便利)、配線隠しのプラパーツとストックポジション部のネジを元に戻し、ストックパイプ金具部分に配線をはんだ付けする。

この時、金具の方向と配線のプラスマイナスに注意!
配線作業終了後、ストックパイプにストックを取り付け、バッテリーを差し込んで動作確認を行う。
問題がなければ次世代M4のリコイルオミット作業は完成である。
BOSスプリングガイドを組み込んだ結果
リコイルオミットの結果は?
リコイルオミットした次世代M4。
amazonのレビューだと「リコイルを外した分、初速が向上した」と書かれていたが、実際にタムタム製初速計で計測したところ、ギャロップ社製0.2gバイオ使用時で初速は80m/s~84m/s前後、マルイ製0.25gバイオ使用時は72m/s~77m/s前後と「どっかの部品がヘタっているのか?」という初速しか出なかった。
「そら累計5回くらいサバゲで使った以上、どっかが確実にヘタっているよなぁ……」と思う以上に、ストックパイプから重いリコイルユニットがなくなった分「確実に軽くなっている」ので、近日中にどっかのサバゲフィールドに行って実戦テストしたいところである。
近日中にここをカスタムしたいなぁ、という欲が
少なくとも、現状だとモロに「LE機関のコルト製AR(COLT LE6920にRASを付けた感じの)」という感じしか出ていないので、それこそ「1.5インチほどバレルを伸ばしたいなぁ……(そうすれば民間人が保有可能な16インチバレルになる)」というのは考えているところ。
また、これまたBig Out製の次世代用ARLトリガーピンを取り付けて官民問わずAR系ライフルに取り付けられているアンチローテーションピンを再現したいところであるが……セットアップに合わせた光学機器も同時に揃えたいところ。
ところで、SOPMOD M4と同タイプのRASとガイズリー製ワンピースマウント、ショートスコープの組み合わせって「実銃で」あるんですかね……。

少なくとも、この辺の民間セットアップに関しては情報を探っているところ