関東の酷暑でThinkPad T480がやたら熱を持つ
メンテ目的でCPUグリスを塗り替えよう
ここ数日の酷暑で、出先用サブ機として運用しているThinkPad T480のファンからの排熱が酷いことになっていた。
ThinkPad T480には、SlackやOBS Studioなどの出先でも必要なアプリケーションだけ入れていないにもかかわらず、ファンからは「ひょっとしたら、軽い火傷をするのでは? 」というくらいの排熱が出ていたので、CPUグリスの替え時について考えていた。
とはいえ、メインのデスクトップ機同様にオーバークロッカー御用達の熊グリスや競合品のシミグリスを塗るのも正直なところ使用目的の面から考えてもオーバーなのでは? と判断し、出先で使うサブ機に妥当なグリスはあるかどうかを探していた。
そんな折に、GD900なる「それなりに冷えそうな雰囲気」の中華製CPUグリスが、近所にあるPCショップで100円というCPUグリスとしては破格のお値段で売られていたので人柱として購入することに。
ダウンクロックも併用してCPU温度を冷やす
まず、ドライバーとPCジャンク分解のお友達であるギターピックを使ってThinkPad T480の裏ブタを分解。
そこから更にヒートシンク・ファン部のコネクタを外し、ヒートシンク部のねじ止めされている箇所を取り外すと、よくわからない状態になっていたグリス部分が見える。
当初こそ製造時の純正グリスのままで塗られていたのか?と思って分解してみると、明らかにリースアップ品を再商品化する際、テキトーにCPUグリスを塗布したであろう感じで塗られていた。
テキトーに塗布されたCPUグリスをウェットティッシュで拭ったうえで、新たにGD900を塗布してヘラで伸ばした後で、逆順でヒートシンク・ファン部分を組み立てる。
また、CPU部分の発熱をソフト面で抑えるべく、Windows11設定画面メニューより『電源プランの編集』項目から詳細設定で『詳細な電源設定の変更』項目へ入ると『プロセッサの電源管理』項目がある。
そこから『最大のプロセッサの状態』項目の数値を100%から70%に変更し、ハード(CPUグリス)・ソフト(電源プラン変更)の両方をもってCPU温度を冷やせるようにした。
結果的にどう転んだか?
さて、CPUグリスの塗り替えで結果はどう転んだか?
室温31度の室内にてCoreTenpで「雑に」計測したところ、CPUグリス塗布前はダウンクロック状態(70%)でもアイドル時で50度を超していたにもかかわらず、CPUグリス塗布後に同じ条件で計測したところアイドル時で40度台前半となっていた。
自分の場合だと、CPUグリス塗布は結構な効果があったので「中古で適当なリースアップのノートPCを買った」という場合にはメンテナンスついでのCPUグリス塗布はおススメできるかもしれない。
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