保存車めぐり

【保存車めぐり】仙台市 西公園 C60 1(2022年10月再訪編)【その18】

【保存車めぐり】仙台市 西公園 C60 1(2022年10月再訪編)【その18】
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今回は仙台市青葉区の西公園に保存されているC60 1を。
(2022年10月訪問)

仙台市 西公園 C60 1(22年10月再訪)

前回訪問時

(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:SONY FE 28-60mm F4-5.6)

仙台市青葉区の西公園に保存されている、C60 1。
東海道・山陽本線にて運用されていたものの電化の進展で余剰となったC59戦前型(C59 27)を1953年に浜松工場で軸配置を2C2(ハドソン)に改造の上で東北本線に投入。
1968年10月の東北本線全線電化に伴い廃車となった後、現在地で保存された機体。

なお、再訪時にはあまり外観面での変化はなかったが、仙台市がC60 1のアスベスト除去作業を2022年初頭に西公園の整備の一環で行っていた。

各部を見る

(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:SONY FE 28-60mm F4-5.6)

C60 1のキャブ部分。
区名札部分の下に『ボイラ C59 27』のプレートが掲示されている。

(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:SONY FE 28-60mm F4-5.6)

C60 1の先輪部分。
戦前型とも戦後型蒸機とも違う形状の先輪であるが、何とJR化後に動態保存される前のC61 20も、このC59戦前型タイプの先輪の廃車発生品を取り付けていたそうである。

(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:SONY FE 28-60mm F4-5.6)

C60 1のテンダー部分。
模型で再現するには投入された地域別にテンダーの形式が違うそうなので、既製品ベースでC60を再現するには地味に面倒なパーツらしいが……それこそ細かい差異過ぎてDMMの3D造形サービスに出して作るしかないような案件というか。

暁

それはそうとして、3Dで図面を引いた上で3Dプリンタで出力ができる人がうらやましい。

(Camera:SONY α7Ⅱ Lens:SONY FE 28-60mm F4-5.6)

浜松工場で改造されたC60の従輪。
従輪部分を見ると『形式C60 HM No.1 シ28-8』の刻印があるが、それ以上にNSK製のベアリング軸受けが取り付けられていることに「ローラーベアリングが従輪部に採用されているのは(当時計画されていたが中止となった)C63製造に向けての何かしらの実地テストだったのだろうか」と勘ぐってしまう。

アクセス

地下鉄南北線勾当台公園駅から定禅寺通りの欅並木の中を歩いていくと10分程度で到着。
なお、C60 1を目当てに地下鉄東西線の大町西公園駅から歩くとそれなりに距離があるので注意。

おまけ

C59(戦前型)は戦時期日本のプロパガンダにおいて「優秀な日本の象徴」文脈としてはそれなりに出てきているのであるが、実情は設計面でも実際の運用面でも悲惨という他ない機体という話を聞くので「現存するC59が設計を一部改良して信頼性を向上させた戦後型のほうが残っている機体が多いのも道理だ」と思う次第。

日本ニュース 第123号|戦争|NHKアーカイブス
この記事を書いた人
akatukidesuga

泡沫カメラ同人サークル「ジャンク難あり500円の会」主筆。

1990年生まれのアラサーちゃん、という第二次氷河期世代のあおりをモロに受けた世代でそれを引きずりながら生きている。

2020年11月より仙台市に在住(2022年秋まで)していたが、現在はチバラギに戻って求職活動中。
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