ジャンクレンズのテスト撮影のはずが工臨撮影
DE10を撮るべく宮城野へ行ったはずが……
冴えない「無職とフリーランスの中間」のような稼業をやっていると、仕事が早く終わることがある。
そんな訳で、先日コセキで550円で手に入れて簡単な分解整備を行ったauto Nikkor-H 300mm F4.5(非Ai)のテスト撮影がてら仙台貨物ターミナルへと向かった。
仙台貨物ターミナル隣接の楽天球場に向かうユニホーム姿の客でいっぱいの跨線橋であったが、明らかに「鉄」な面々が数名ほど跨線橋の端に少し集まっており「(先日門司から仙台に転属した)DE10 1559が運用開始したのか?」と聞くと「いや違う、今日はED75牽引のロンチキ工臨が来る」とのことで撮影することに。
とはいえ、準備なんてしていないので
しかしながら、auto Nikkor-H 300mm F4.5でDE10を望遠で撮影することを前提に考えていたので、カバンの中に工臨撮影向けレンズは何かないか……と探した末にこれまたコセキのジャンクコーナーで買ったばかりのTokina 100mm F3.5 macro(コシナOEM)をα7Ⅱに取り付けて撮影することに。
いきなり買ったばかりのレンズで「ガチめな」撮影というのもアレだよなぁ、と思っているうちにED75 759(仙)牽引のロンチキ工臨が東仙台方面からやって来た。

今となっては数少なくなったED75 759(仙)牽引のロンチキ工臨。
「少なくとも、ED75が線路上を走る姿を拝むのもこれが最後かもしれない」と思い撮影したのであるが、たまたま持っていた100mmレンズをベースにさくっと構図を考えた割にウマいこと撮影できたので良かった、と思う。

なお、ロンチキの後尾部撮影はMFが追い付かず失敗しました……。
その後は

その後、偶然通りかかった話好きの90歳くらいのお爺さんが興味深そうに自分たちに向けて昔話をし始めたので、昔の都市人類学専攻の血が騒いだのでぐいっと話に踏み込んだうえで「昔の宮城野区には近衛師団(おそらくは陸軍第2師団)がいたこと」や終戦後の仙台エリア(苦竹の米軍キャンプ)の話などを聞き取ったのであるが「インタビューの技術さえあれば”もっと詳細な話”を聞けるのでは?」と思ってしまった。

ライフヒストリー系聞き取りの技術、磨かなくてはいけない気が……。