Affinity Publisherの使い方メモ
今や弊サークルの同人誌には不可欠
19年9月に刊行した『JC Plus No.1』以降、C97で出した合同誌含めて弊サークルの同人誌製作に欠かせないPhotoShopの要領で使えるDTPソフトである、Affinity Publisher。
最初は「いくら何でもプロユースでもないのにInDesignのライセンス導入するするのも費用対効果面でどうなのよ」ということで、半ば人柱的に(InDesignよりも安い)Affinity Publisherを購入したのであるが、思っていた以上に使えるソフトであることがわかってきたのである。
最近では、製作中に突然「ソフトごと落ちる」ことも以前に比べるとかなり少なくなったり、評論・情報同人誌ではメジャーなB5版がデフォルト設定で選べるようになったりと、以前よりも安定してている。
このBlogのカメラ関係のネタ以外の検索流入の1/3は、C97ネタでAffinity Publisherに「少し」触れた記事なので、数少ないAffinity Publisherに関する情報を求めてやって来た部分があるように思えるのである。
AffinityのSlackで聞くまでもないのだが
また、ユーザー有志が運営しているAffinityユーザーのSlackもある(実際入っている)のだが、高度なテクニックに関する質問が並んでいたりする。
そんな中で、それこそ基本的な使い方で少し悩んだ時に「わざわざこんな簡単なことをSlackで聞かなくてもいいんじゃないか? 」と考える時もある。
そこで、個人用メモとして「こんなことがAffinity系ソフトでできるの? 」と思うような高度なデザイン技術が飛び交うようなユーザーSlackでわざわざ聞くまでもないAffinity Publisherの初歩「以前」の使い方をリンク形式でまとめてみることにした。
今ならセール中!
この記事を書いている20年4月現在、Win・Mac版共にAffinity Publisherが半額セール中なので、興味のある人は是非とも買ってみよう。
基本的な使い方メモ
まずは、公式サイトから使い方を学ぼう
基本的にはPhotoShop CCが「少し」使えるのならば、誰でも使えるAffinity Publisher。
Affinity Publisherの使い方は公式サイトの動画から見ることができる。
新規ページの作り方やマスターページの作り方などは、ここから学ぼう。
日本語フォントは「お気に入り」に登録しよう
UIこそ日本語対応しているのだが、完全には日本語対応になっていないので、日本語フォントも英語フォントも全てごっちゃになっているのである。
そこで、よく使う日本語フォント(俺の場合はヒラギノ角ゴシックなど)は、あらかじめ「お気に入り」登録をしておくと非常に便利である。
日本語の文字を流し込む、その前に
元が英語圏のソフトなので、現時点(20年4月現在)は禁則処理などの基本的な日本語組版に対応していないという点が残念なAffinity Publisher。
そこで、設定から特定の禁則文字を打ち込んで、疑似的な禁則処理のようなことをする必要がある。
どの処理をすれば、禁則文字をきちんと置き換えるかなどの点で「分かりづらい」部分があるが、慣れるとしっかりと禁則処理ができるのだから面白い。
なお、縦書き組版に関しては「基本的に」対応していないので、そこのところは諦めよう。
文章も写真も仕上がったらラスタライズを
文章を流し込み、写真もレイアウトし終わったらラスタライズ作業をしよう。
仮に印刷に出したときにも、フォントや画像などが崩れる心配もない。
印刷の際にはpdf/x-1a形式で出力を
Affinity Publisherは英語圏のソフトということもあり、印刷時のトンボは西洋式トンボしか存在しないのであるが、同人誌印刷所で使えるISO規格であるpdf/x-1a形式での出力が可能。
(印刷の際には、出力用のpdfの色空間をRGBからCYMKに設定することを忘れずに)
Affinity Publisherがもっと使いやすくなれば……。
現時点ではノウハウが少なく、まだ「人を選ぶ」DTPソフトであるAffinity Publisherであるが、日本語の禁則処理と縦書きさえ出来ればAdobe税を払わずに済むということで同人業界でもユーザーが増えそうなDTPソフトである。
とはいえ、知名度やDTPノウハウの蓄積等の点でAffinity Publisherが主流になるのは……まだまだ先なんだろうか。
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最近はAffinity Publisherで作っている『JC』シリーズはこちらから。
(多分、次はカメラ関係の小ネタ集の『JC Plus』になる予定)