保存車めぐり

【保存車めぐり】ロマンスカーミュージアムの保存車両【その23】

【保存車めぐり】ロマンスカーミュージアムの保存車両【その23】
この記事は約4分で読めます。

今回は海老名市のロマンスカーミュージアムの保存車を。
(2023年8月初頭訪問)

小田急ロマンスカーミュージアムの保存車

モハ1

小田急電鉄(の前身の小田原急行電鉄)開業時の車両で、1960年代に熊本電鉄に譲渡された車両を買い戻した上で復元した車両。
モハ1の後ろの方ではタップダンスと共に小田急グループの事業を紹介する映像が流れていたが、タップダンスの映像を見て「そういや、北野武版『座頭市』を見たときないな…」と思ってしまった。

3000系(SE車)

登場時の姿に復元された小田急3000系SE車。
海老名検車区時代の車庫にしまってある時期に一度見た思い出があるが、こうしてみると今でも斬新なデザインであることがわかる。

3000系(SSE車)

1960年代後半以降に編成短縮化と国鉄線乗り入れ対応が施された後の姿。
先頭部分に電気連結器が装着されていることがわかる。

なお、大井川鉄道にも80年代に3000系SSE車がSL急行に次ぐ目玉として譲渡されたが、大井川鉄道の規模では運用させることが難しく「腐らせた」末に解体されたそうで…。

3000系(SE車)車内

小田急3000系車内。
こちらはSSEとなって以降の内装のままであるが、車内の開放感が何ともいい感じに思えた。
最も保守などの面では初期のモノコック構造の車体なので、いくら更新工事を施しても経年による老朽化が深刻となった1980年頃にはかなり面倒くさいことになっていたかもしれない((SSE車の運用に関しては国鉄側の労使などの問題もあったが))。

なお、海老名検車区に展示されていた時期には「走る喫茶室」で知られる供食設備のあった車両が残っていたが、ロマンスカーミュージアムへの保存にあたり解体された。

3100系(NSE車)

登場時の姿に復元された小田急3100系(NSE車)。
運転台を2階部分に設置する後のロマンスカーにも見られる構造を初めて採用((名鉄7000系パノラマカーのほうが数年早いが))した車両。
引退後も京王重機経由で琴電(冷房)や一畑電車(座席)の整備に利用されている他、小田急開成駅にもNSE車の保存車が存在する。

3100系(NSE車)車内

3100系の車内。
1960年代の特急車両としてはかなり豪華な感じの内装であるが、1990年代後半の引退時には日本人の体格が大きくなったことで「かなり窮屈」な座席となったのだろうか、だと思った次第。

7000系(LSE車)

比較的近年まで運用された小田急7000系(LSE車)。
ロマンスカーミュージアムではスペースの関係で割と悲しい扱いであるが、登場時(1982年)に東海道線を183系との比較で試験走行した車両も存在する((更新と共にHi-SEと同様の塗装になり、2012年頃に廃車となった7002Fが試験で使われた))くらいなので、技術的には優秀な車両なのだろうか?

10000系(HiSE車)

現在でも編成短縮の上で湯田中方面で「現役の車両」という感じすら受ける10000系HiSE車。
一時期は小田急電鉄を代表する存在として各所へのPRで使われた印象が強い。

10000系HiSE車の連接台車部分。
連接台車とはモーターも含めてこのような構造になっているのか、という理解ができるように展示されているのがロマンスカーミュージアムならでは。

20000系(RSE車)

バブル期に登場し、2010年代初頭まで「あさぎり」運用に就いていた20000系RSE車。
引退後は富士急行に譲渡されてフジサン特急として運用されている編成もあるが、ロマンスカーミュージアムには富士急行に譲渡されなかったダブルデッカー車と共に展示されている。

RSE車内

20000系RSEはかなり眺望のいい車両で、フジサン特急として引退後のRSEが運用されている富士急行線にも乗ってみたいなと思った次第。

また、ダブルデッカー車両には個室席もあったので「景気のいい時期には多数の観光客に利用されていたんだろうな」という感じだったが、末期にはかなり利用率が低かったのだろうなという感じすら受けた。

アクセス

小田急・JR海老名駅のペデストリアンデッキ内から入場が可能。
(別途入場料900円必要)

おまけ

館内には今度引退する予定のVSEが入りそうなスペースが1両分確保されているので、ひょっとしたらVSEが入るのでは?という感じであるが……あれほど新しいと思っていたVSEが博物館入りするのはちょっと驚きというか。

注釈

この記事を書いた人
akatukidesuga

泡沫カメラ同人サークル「ジャンク難あり500円の会」主筆。

1990年生まれのアラサーちゃん、という第二次氷河期世代のあおりをモロに受けた世代でそれを引きずりながら生きている。

2020年11月より仙台市に在住(2022年秋まで)していたが、現在はチバラギに戻って求職活動中。
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