今回は松戸市北小金のユーカリ交通公園に保存されているD51 405号機を。
また、隣接区画に放置されている海上自衛隊 シコルスキーS-62の用廃機も同時に取り上げる。
(2026年9月前半訪問)
千葉県松戸市 ユーカリ交通公園 D51 405
全体の様子

松戸市ユーカリ交通公園で保存されているD51 405号機。
1940年に日本車輛 名古屋工場で製造された機体(新製配置は新津機関区)で、戦後は長野機関区(1950年より)を経て、動力近代化に伴う広域配転で1966年に津和野機関区に転属して1973年11月に廃車となった。
廃車後、同機とは縁もゆかりもない現在地に保存され今に至る。

長年荒廃状態だったが、2021年頃にアスベスト除去と同時に再整備が行われた、という情報がある。
とはいえ、何故か再整備後も当機はスノープロウは外された状態で展示されており、取り付けられていない。
細部を見る

長工デフと集煙装置つき、という首都圏のD51ではあまり見られない形態の機体であるだけでなく、津和野区転属後は国鉄 広島工場で整備を受け持っていた機体ということで前面のテールライトが埋め込み式になっていたりとなかなかに「変形機」だったりするので興味深い。
なお、保存にあたってテールライトは撤去されたのか、テールライトがついていた部分は丸い板が溶接されている。

2021年の再整備後から、キャブには転落防止の柵が設置されているほか、運転台付近には盗難といたずら防止の観点からアクリル板が挟まれている。

テンダ部分を見る。
ナンバープレートや灯火類は長年の放置で盗難されたのか、整備されていないのが少し悲しい。
なお、近年の3Dプリンタ製品の普及でトレジャー・トレイン(月光モデル)というメーカーからD51 405の津和野区時代の姿をKATOのD51標準型(2016-9)ベースで気軽に再現できる変身キットが販売されているようなので、興味がある人はこの変形機を組んでみるのもいいかもしれない。
海上自衛隊 シコルスキーS-62(8922号機)※ 26年10月撤去予定
D51 405から目と鼻の先の場所に、海上自衛隊で運用されていた救難ヘリ シコルスキーS-62も展示されている。
海上自衛隊 上総航空基地が付近にあるが、D51に対してこの状態の悪さは低空を飛ぶ海上自衛隊の哨戒機に対しての「松戸市側のある種のNIMBY感情でも含まれているのか?」という感じすら受けるのだが、これは如何に。

海上自衛隊にて、1981年まで救難ヘリコプターとして運用されていたシコルスキーS-62(8922号機)。
こちらはD51 405とは異なり、長年整備されていなかったのか風防は白濁し、下地に塗布された錆止めプライマーが露出するレベルで状態が悪い。

ローターの付近には、海上での遭難者をワイヤーで吊り上げるためのホイストが取り付けられている。

なお、松戸市公式サイトによると、老朽化の為に同機は2026年10月上旬をもって元の持ち主である海上自衛隊に『返還』されるようであるが、恐らくは同地で解体される公算が大きいかもしれない。
アクセス
常磐緩行線 北小金駅 南口より、水戸街道などを経由して徒歩19分で到着。
なお、徒歩で行くには夏場では厳しいのでノンカフェインの水分補給は必須であるので要注意。

暑さと坂もあったので、徒歩だと流石にちょっと疲れました…。

