保存車めぐり

【保存車めぐり】豊島区 大塚台公園 C58 407(2025年再訪)【その35】

【保存車めぐり】豊島区 大塚台公園 C58 407(2025年再訪)【その35】
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今回はJR大塚駅から徒歩数分の所にある大塚台公園に保存されているC58 407を。
(2025年10月訪問)

豊島区 大塚台公園 C58 407(2025年再訪)

全体の様子

豊島区の大塚台公園に保存されている戦後型C58のC58 407。
1946年12月に汽車会社で製造され、五稜郭機関区に配属されて松前線・江差線などの道南エリアで長年運用されたのちに1972年に廃車後、豊島区の要請でこの大塚台公園に保存され今に至る…という機体。
北海道エリアの各亜幹線エリアで活躍した戦後型C58の保存例は全国でも4両と非常に少ないが、都内でそんな戦後型C58が見られる貴重な例である。

公園の周辺に集合住宅が多く立ち並んでいる関係で大規模な塗装整備も難しい、ということで保存、というよりもここまで来ると「放置」という形で荒れるに任せており、かつ2026年度より豊島区 公園緑地課によって開始される大塚台公園の大規模改修工事(2028年完成)ではこの車両の姿がない、ということで解体されるのも時間の問題かもしれない。

実際に蒸気機関車が運用されていた時代よりも、残存車両のほとんどが公園の「遊具」となっている時代のほうが一般的に長くなった今では、もはや「産業遺産」として維持している一部の博物館や企業でもない限りは維持することにコストを見いだせないのだろうか?

暁

いつまでもあると思うな、保存車、というのが身に染みる。

各部を見る

C58 407の外観を見てみることに。

C58 407のキャブ周りを見る。
北海道仕様の密閉型キャブの機体であるが、ここまで外装が錆やコケだらけで荒れ果てているにもかかわらず、タブレットキャッチャーがしっかりと残っている、というのが何とも悲しくなる。

C58 407の特徴的な船底型テンダ部分を見る。
戦時型D51などに代表されるような船底型テンダ装備で製造されたC58の保存例は、この車両以外には三重県に保存されているC58 414などと数が少ない。

アクセス

JR山手線・都電荒川線 大塚駅(電停)より、徒歩5分で到着。

2010年代後半には某ラ!の楽曲PVのモデルになっていたことで知られるこの機体だが、当時の上井草(今や荻窪の藤澤ビル(ホワイトベース)だろうが)からも気軽に作画のための資料集めに行ける範囲の機体ということで選ばれたのだろうか?

この記事を書いた人
akatukidesuga

泡沫カメラ同人サークル「ジャンク難あり500円の会」主筆。

1990年生まれのアラサーちゃん、という第二次氷河期世代のあおりをモロに受けた世代でそれを引きずりながら生きている。

2020年11月より仙台市に在住(2022年秋まで)していたが、現在はチバラギに戻って求職活動中。
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