ワイド端F2.8スタートの高利便性ズームレンズを試す
定番便利ズームには「定番たる理由」があるよなぁ
2025年7月、弊サークルの既刊『JC No.13(α7RⅡ号)』を刊行した後のことである。
折しも、珍しく動画関連の仕事が入った、ということでα7RⅡ用の動画向けの28-200mmの焦点距離をカバーする高倍率ズームがあったらより便利だよなぁ…ということで、高倍率ズームを検討することとなった。
この時、動画撮影向けにAPS-Cクロップ前提で手振れ補正を搭載した18-300mm RXD(B061E)を購入する直前であったが、折しもあきばお~に28-200mm F2.8-5.6 DiⅢ RXD(A071E)(以下28-200mm RXD)の「店頭在庫の最後の一つ」が税込69,800円であった、ということで購入の流れとなった。

28-200mmRXDの購入直後に撮影した秋葉原にあったDoro看板。
最初に撮った画像を見たとき「これが2020年代の技術で作られた高倍率ズームの画質なんだ…」というくらいにはα7RⅡの4240万画素にも耐えられる、というのが正直驚いてしまった。
その上、長年のタムロンの高倍率ズームの技術が生かされ575g(本体)と軽量ということもあって、この28-200mm RXDがFEマウントユーザーの定番たる理由があるのだな、と思った次第である。

実際に数か月ほど各地でこの28-200mm RXDを使ってみると、これ一本で広角レンズから望遠レンズまでの画角がある程度賄えるうえにワイド端だけだがF2.8スタートで軽量、ということでカバンの中に気軽にα7RⅡを放り込んで運用するにはもってこい、というレンズである。
タムロン公式の製品サイトの諸元表を見ると、だいたいこんな感じで、
| フィルタ径 | Φ67mm |
| 重量 | 575g |
| 最短撮影距離 | 0.19m(ワイド)/0.8m(テレ) |

タムロンが誇る長年の高倍率ズーム製造のノウハウの塊だ…。
ということを思い知らされるのである。
作例
ここ最近は28-200mm RXDとα7RⅡとの組み合わせで外に出ることが多いので、他のカメラの稼働率が落ちるくらいで「コレと50mmレンズがあれば小旅行にだって行けるな」と思った次第。

購入早々、霞ヶ浦の帆引船を筑波山と共に絡めて撮影。
ガタガタと揺れる観光船の上から霞ヶ浦の観光帆引船を撮影する、というのもなかなか面白かった。

2025年8月に八戸市の鮫角灯台の上より撮影したキハ110系改造の観光列車、TOHOKU EMOTION。
それはそうと、八戸エリアへの帰省の度にTOHOKU EMOTIONばかり今年は写真・動画含めて撮影している感は否めない気がするのは何故だろうか。
25年8月の撮影記はこちらから

2025年9月後半の陸上自衛隊 武器学校公開時の99式155mm自走榴弾砲の空砲発射直後の様子。
国外の情勢が厳しくなっていく中、来年も撮影できるんだろうか…。
後継モデルが出た今でも、28-200mmRXDは「買い」かも…。
購入からしばらく後で、このレンズの後継モデルで画質等が改善された25-200mm F2.8-5.6 VXD GⅡ(A075)が11月に発売されるのであるが、いかんせん各量販店での売り出し価格が14万円前後と「価格も2倍になった」ということもあるので、後継モデルが登場した今でも28-200mmRXDは携行性等の面で「買い」である。
実際、25-200mmとスペックを比較すると重量等も変わらないので「よくここまでMTF等の画質を向上させたなぁ」となるが、普通に使う分には28-200mm RXDでも特段問題はないので…(負け惜しみ)


