今回は水戸市、千波湖畔にある千波公園に保存されているD51 515を再び紹介する。
(2025年8月中旬訪問)
水戸市 千波公園 D51 515(2025年訪問)
全体の様子

千波湖畔にある千波公園に隣接する千波公園に保存されているD51 515号機。
1941年に大宮工場で製造され、1948年から1958年までは水戸機関区に配置され常磐線で運用された水戸エリアにゆかりのある機体。
その後、八王子機関区や新鶴見機関区等を転々とした末に1970年に廃車となって以降、水戸市の千波湖畔に1980年代初頭まであった遊園地の偕楽園レイクランド(今の千波公園エリア)の名物として移設。
千波湖周辺が都市公園の千波公園となって以降も解体されずに今に至る、という機体。

ちなみに、遊園地時代にはD51以外にもDC-3輸送機の展示もあったらしい
2023年訪問時に比べると更にピカピカになっているうえ、新しく設置された看板によると2024年3月に水戸市地域有形文化財(歴史資料)に指定された、とのことである。
恐らくは現役時代に水戸機関区に配備されていたことで水戸エリアにゆかりのある機体でもあり、1970年代に偕楽園周辺に10年ほど遊園地があった時代の名残としての意味もあるかもしれない。
また、前回訪問時以降から変わったこととしては看板以外にも、町おこしイベント時の「安全確保」のために機体前の線路部分に木材が数本ほど設置されていた。
各部を見る

D51 515のテンダ部。
テンダ部に大きなハシゴがあるのが特徴的であるが、D51も全国にある100両以上もの保存車だけでも製造時点でのテンダのバリエーション違いや後年のテンダ振り替えなどで全容の把握が困難なところがある、というか。

キャブ部も水辺の付近、という錆びやすそうなシチュエーションなのに大変綺麗な状態を維持しており、カッティングシートで作られた『水』の妙にモダンなゴシック体の表記が気になること以外は「きれいに維持管理できていることの有難さ」を感じてしまう。

キャブ部にATS-S表記のカッティングシートがあれば「もっといい」かも…。
おまけ:水戸常駐 GV-E197系(TS-03編成)

10月初頭に「仕事の都合」で水戸に前泊した際に翌朝のチェックアウト後に千波湖周辺で撮影したもの。
水戸のヌシだった水戸常駐のEF81(尾久所属)やDE10(ぐんま所属)の姿は今はなく、その代わりに新しいGV-E197系100番台(TS-03編成)が事業用車として常駐している。
こういった感じでGV-E197系が違和感なく側線で佇んでいる光景を見ていると「模型、どこかから出てくれないかなぁ」となるのであるが…何故か出てこないのが悲しい。

ちなみにコレ、ジャンク上がりのSP70-300mm(A005E)で撮りました。


