桜を見に土浦駐屯地まで
桜を見に来たのか、てっぽうを見に来たのか
さる4月5日、陸上自衛隊土浦駐屯地の桜公開がある、とのことで土浦駐屯地まで各種装備品を見に行くことに。
とはいえ、メインは敷地内の桜…のはずが敷地内に展示してある銃器展示ばかりしこたま撮影してしまったのには笑ってしまった。

今回の機材はα7RⅡだったので、RAW現像が「むちゃくちゃ」厄介だったなぁ…
銃器展示を見る
銃器展示あれこれ

土浦駐屯地展示のHK416A5。
20式5.56mm小銃開発にあたっての参考輸入品であるとされていたが、陸自 特殊作戦群の納入情報によればHK416を2010年代後半より特殊小銃(B)名目で採用している、とのことで「陸自もFMS(対外軍事援助)枠で輸入したM4A1のみならずHK416A5も使うのか…」と驚いている。

HK416A5用のHK社製純正マガジン。
エアソフト用でこのタイプの窓付きマガジンを見ないだけに興味深い、というか。

こちらは20式5.56mm小銃開発にあたっての参考輸入品どまりとなったFN SCAR-L(J)。
コレを見ていると、昨年に発売されたWE-TechのSCAR-L(V3モデル)あたりをアジア人顔の人間が陸自迷彩着て使っても問題ないのでは?となってしまう。

FN社のSCAR-L(J)のマニュアルと、下半分がFDEに塗られたSCAR-Lマガジン。

『試験用小銃』刻印が彫られた20式5.56mm小銃。
空自の基地警備部隊も含めた部隊配備が一斉に進む量産品はブラックであるが、試作段階ではFDEカラーでの配備も検討していたのだろうか?

20式小銃用の窓付きPMAG Gen M3とスリング。
薄汚れた感じが何とも「実際に訓練で使われた」感が出ているので、この流れでMWS規格向けにDE Airsoft製の窓付きPMAGを手に入れたいところである…。

日本国内では無可動実銃屋さん以外で気軽に見られるのは唯一であろうFN P90。
こちらも現状は開発のための「参考輸入」のみにとどまったのであるが、どこかでP90の参考研究を反映した国産銃器が日の目を見ることはあるのだろうか?

航空機の後方銃座向けに生産されたルイス機関銃の日本仕様、九二式7.7mm留式機関銃。
自由に俯角が取れそうな銃架(四型)は、記載された銘板によれば1942年7月 豊川海軍工廠製ということで、旧豊川海軍工廠の跡地の一部が戦後は日本車輛豊川工場やコニカミノルタの工場(かつてはAFコンパクト等を生産)だったよな、と思いをはせる。

旧日本海軍戦闘機の多くに搭載されていた照準器である九八式射爆照準器。
製造元は『昭和19年 東京光学(トプコン)製造』という銘板が筐体横にあることから、大戦後期の製造だろうか?
(それはそうとして、トプコンのカメラなんて扱ったことないなぁ…)

ベレッタ92のライセンス品であるトーラスPT92。
ベレッタ92の初期型のライセンス生産なので、おなじみのベレッタ92F以降のモデルとはデコッキングレバーなどの位置や形状が異なる部分がかなり多いが、実物は黒いスライドの中にジワリとブルーが光る感じで「こういう感じをABSスライドで出せればいいなぁ…」となってしまう。

ルガーP08が2種類も。
使い込まれて地金が出ている通常タイプに加え、マリーンタイプも展示されているので興味深い。

トンプソンM1928の中国製クローン、衝鋒機関短銃。
このトンプソンM1928クローン、日中戦争の頃には既に生産されていたのであるが、当時の中国の日本以上に乏しい基礎工業力で「オリジナルからどの要素を削って、どの部分を残すべきか」という点を考えるのはかなり大変だったんだろうなぁ、と想像できる。
ひとまず

今回の土浦駐屯地桜まつり公開、銃器展示のネタだけでかなりのボリュームを占めてしまったのでいったんここで切り上げることとする。
次回こそは桜のネタも書く…のだろうか?