フィルムカメラ

KMZ Jupiter-12(35mm F2.8)をCanon Ⅳsbにつけて撮る

KMZ Jupiter-12(35mm F2.8)をCanon Ⅳsbにつけて撮る
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戦前設計のBiogonタイプの35mmレンズで撮る

デジタルではイマイチだったが…フィルムでこそ本領を?

戦前Zeissの広角レンズを、戦後のソ連がL39マウントに無理やり改設計の上で1990年代初頭まで長いこと生産されたクローンであるJupiter-12。
以前デジタル(先代メイン機のSONY α7Ⅱ)で使った際には、FEマウント機のセンサー前にあるカバーガラスの厚みが原因で絞っても周辺描写が落ちていたので「何だこれは…?」と思ったのであるが、さてフィルムで使うとどう転ぶか…ということで、ここ最近は稼働率が向上しているCanon Ⅳsbに取り付けて撮影することに。

なお、今回よりUN製のバルナックライカ用フィルムカッターを使用してフィルムカットを行ったうえで撮影を行っているので、幕の破損を気にせずに安心してバルナックタイプのカメラを運用できるのは素晴らしい限り。


KMZ Jupiter-12 |役に立たない作例

使用フィルム:Fujifilm 400
スキャニング環境:EPSON GT-X900

フィルムで使うとかなりシャープに

(Camera:Canon Ⅳsb Lens:KMZ Jupiter-12)

秋葉原エリアの総武緩行線の高架橋。
F5.6くらいに絞ると、デジタルでの使用感からは考えられないくらいにかなり周辺までカリカリに写っており「ビオゴン光学系はフィルムでの使用に最適化されて作られているのか…」という感じを抱いた。
(そもそもフルサイズ機のカバーガラスなど範疇にないので)

(Camera:Canon Ⅳsb Lens:KMZ Jupiter-12)

神田郵便局近くにある『犬神家の一族』の佐清の死に際を思わせるモニュメントのある再開発ビル。
10ウン年前、CX系の制作会社(共同テレビか?)のクルマが停まって「テレビ局」という設定で何かのドラマ撮影をしていたのを目撃した思い出があるが…この部分だけ見ると確かに大都市の再開発事業で建てられたキー局っぽい印象はある。

(Camera:Canon Ⅳsb Lens:KMZ Jupiter-12)

神田エリアの戦前からありそうな蕎麦屋。
こういう蕎麦屋で天丼の頭と一緒に日本酒をたぐりたいところであるが…。

(Camera:Canon Ⅳsb Lens:KMZ Jupiter-12)

日本橋(室町)エリアに未だに残っている速達郵便の青ポスト。
エロ本を投げ込むための白ポストは地方に行くとそこそこまだ見かけるが、速達郵便の青ポストは2023年以降だとこの日本橋エリアでしか見た時がないので「速達郵便専用ポストも東京だとまだ需要があるんだろうか?」となるのが。

全般的な感想

確かにJupiter-12の写りは「(本来の)35mmフィルムで使うこと」を前提にすれば優秀であった。
ビオゴン光学系のレンズは「フィルム使用時の写り」はかなり優秀だが、後玉が専用のレンズキャップを使わないといけないくらいに突き出ているという特徴もありデリケートさを求められる面で少々扱いづらい部分があるので、取扱面でそこまで気を使うことのない後玉が突出していない35mm焦点域のL39マウントレンズあたりを探しているところである。


この記事を書いた人
akatukidesuga

泡沫カメラ同人サークル「ジャンク難あり500円の会」主筆。

1990年生まれのアラサーちゃん、という第二次氷河期世代のあおりをモロに受けた世代でそれを引きずりながら生きている。

2020年11月より仙台市に在住(2022年秋まで)していたが、現在はチバラギに戻って求職活動中。
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