名鉄岐阜駅前北口広場 名鉄モ513
今回は名鉄岐阜駅に保存されている名鉄モ513号車を。
(2023年3月中旬訪問)
全体の様子
名鉄モ513号車。
1926年に日本車両で製造された半鋼製車ながら、各機器の更新等を受けて2005年3月の名鉄600V区間廃止まで岐阜市内線等の路線で運用された、という恐ろしい車両。
2005年の名鉄岐阜市内線後、売春防止法以前に国際園なる戦後引き揚げ系の青線街((東海エリアにおける戦時下から売防法までの流れは『敗戦と赤線(加藤政洋:09年:光文社)』に詳しい))があった付近にある金公園にて「今にも解体されそうな」状態で保存されていたが、2019年末に岐阜駅前に移設されて今に至る。
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戸袋部の丸窓部分とドア部分。
自動扉部分の『気をつけてネ!!』と猿のキャラクターが描かれているドアステッカーが貼られているところが「旧型ながら近年まで運用されていた」年月の重みを感じる。
モ513号車のブリル台車。
こんな1920年代に製造された古典的な台車を履いた電車が、一部機器を更新の上で2000年代半ばまで鉄道線で走っていたということに驚くと同時に、名鉄は2010年年代初頭まで6750系なんてガワこそ1990年製だが中身は機器流用の吊り掛け車を走らせていたくらいなのである種の「物理的限界まで使いつぶす」ケチっぷりがうかがえる。
モ513号車の密着自動連結器部分。
60年代に直通運転用にブレーキ部分などの各種機器が更新された関係で、1920年代に製造された車両とは思えないほど物々しい様相を示している。
アクセス
JR岐阜駅から徒歩1分で到着。
JR岐阜駅前にある悪趣味な織田信長像。
少なくとも、駅の反対側(金津園)にある「真ん中が妙にヘコんだ椅子」を思わせる金メッキで悪趣味な織田信長像ではなく、岐阜羽島駅前にある岐阜エリアの発展に貢献した大野伴睦先生夫妻の像を移設したほうがマシに思えるというか。
しかしながら、今回の名古屋・岐阜エリア行きに関しては正直なところ中途半端「以前」に終わった感がする、というのが実情で「しばらくは複数人の旅行はやりたくない」と思ってしまった次第である。